川西市の皮膚科・形成外科による解説|あせもについて
あせも(汗疹)は、大量に汗をかいた際に汗の通り道(汗管)が詰まり、赤みや小さなブツブツ、かゆみが生じる状態です。首元、わき、肘や膝の内側、お腹、背中など、汗が留まりやすい部位によく見られます。
当院における治療の3つの基本方針
- 室温や衣類を調整し、汗(発汗)を減らす
- 皮膚をこすらず清潔に保ち、物理的刺激を抑える
- かゆみや炎症は短期間の外用薬などで適切に抑える
多くのケースは適切なスキンケアで和らぎますが、掻き壊してしまうと湿疹化したり、細菌感染(とびひ)へ移行したりすることがあるため、早めのケアが大切です。
🧐 こんな症状はありませんか?
- ✔ 夏場や運動の後に、首・わき・肘/膝の内側・お腹などに赤いブツブツができる
- ✔ 汗をかくとかゆくなり、無意識に掻いてしまう
- ✔ お子様が夜間に掻きむしり、皮膚がジュクジュクしてきた
- ✔ 市販のスキンケア用品を使用しても赤みが続いている
- ✔ 傷の周りに黄色い汁やかさぶたが増えてきた(感染の疑い)
主な治療とご家庭でのスキンケア
1. 汗と外部刺激を軽減する(最も重要です)
【① 涼しい環境を整える】
エアコンや扇風機を活用して室温・湿度を調整し、通気性の良い衣服(綿素材など)を選びましょう。汗が溜まりやすい部位は、できるだけ清潔で乾いた状態を維持します。
【② 汗は「やさしく洗い流す」または「押さえて拭く」】
汗をかいた後は、シャワーの微細な水流でやさしく洗い流すのが効果的です。外出先では、水で濡らしたタオルやハンカチを押し当てるようにして汗を吸収させます(擦るような拭き方は避けましょう)。熱中症予防の観点からも、帰宅後にぬるめのシャワーで流す習慣は非常に有効です。
【③ 皮膚を擦らない】
ナイロンタオル等で体を強く擦ると、角層が傷つき症状が悪化しやすくなります。石けんをしっかり泡立て、手で包み込むように洗い、タオルを軽く押し当てて水分を拭き取ってください。
2. かゆみ・赤みが強い場合の外用薬治療
炎症や強力なかゆみがある場合は、症状や部位(顔、首、体幹など)に適した強さのマイルドなステロイド外用薬を期間限定で使用し、早めに炎症の連鎖を断ち切ります。
ヒドロコルチゾンなどの外用薬は、炎症やかゆみを抑える目的で適量を塗り広げます。特に小児の場合は必要最小限の期間・量にとどめ、自己判断による長期連用やラップ等による密封法(ODT)は行わないようにしてください。なお、すでに皮膚が破れてジュクジュクしている部位への自己判断でのご使用はお控えください。
3. 細菌感染(とびひ)が疑われる場合の対応
あせもを掻き壊した傷口から細菌が入ると、「とびひ(伝染性膿痂疹)」に進行する可能性があります。以下のような症状が見られる場合は、診療をお受けください。
- 黄色いかさぶた、膿(うみ)、小さな水ぶくれが増えてきた
- 周囲の赤みが急速に広がり、痛みを伴う
- 発熱がある、またはご家族にも同様の症状が広がっている
細菌感染が疑われる場合は、必要に応じて皮膚の培養検査を実施し、状態に応じた抗菌薬の処方を行います。
当院での診療・ご相談の流れ
よくあるご質問(Q&A)
※本コラムは一般的な医療情報の提供を目的としています。症状が著しい場合、広範囲に及ぶ場合、痛みが強い場合や数日経過しても改善が見られない場合は、医療機関を受診してください。
🏥 当院のご案内
📅 診療のご希望や、あせも(汗疹)についての診察相談は、
当院が初めての方は電話(072-758-8125)で、
当院を受診したことがある方は [>>Web順番受付] をお気軽にご利用ください。
【医師監修・執筆】
院長:山田 信幸(やまだ のぶゆき)
- 医学博士
- 日本形成外科学会 形成外科専門医
- 日本レーザー医学会 レーザー専門医
- 日本救急医学会 救急科専門医
- 日本熱傷学会 熱傷専門医
川西市にて「やまだクリニック」を開院し18年以上。皮膚科・形成外科・美容外科領域において豊富な日帰り手術・レーザー治療実績を持つ。