川西市の皮膚科・形成外科による解説|巻き爪、陥入爪について
巻き爪(まきづめ)は、爪の端が内側へと過剰に湾曲し、周囲の皮膚を圧迫して痛みを引き起こす状態です。
そこに細菌感染や肉芽(にくげ:赤く盛り上がった組織)が加わり、爪の角が皮膚に深く刺さって激痛を伴う状態を「陥入爪(かんにゅうそう)」と呼びます。
当院では、今生じている痛みを速やかに和らげることを最優先にしつつ、再発を繰り返す方には、将来にわたって食い込みにくい状態を目指す構造的な再発予防(原因部位を部分的に生えなくする治療)まで含めてご提案いたします。
✓ このようなお悩みはありませんか?
- 足の親指の爪の端が食い込み、靴を履いて歩くだけでズキズキ痛む
- 爪のキワが赤く腫れて膿(うみ)が出たり、靴下が触れるだけでも激痛が走る
- 爪の横から赤い柔らかい「肉芽」が盛り上がり、出血しやすくて困っている
- 痛みをなくそうとして、爪の端を斜めに深く切る(深爪)を繰り返している
- 他院で「爪を全部抜くしかない」と言われたが、爪を残して根本から治したい
主な特徴・治療法
① 痛みに配慮した矯正法:弾性ワイヤー矯正(自由診療)
感染や肉芽を伴わず、爪の湾曲が主原因であるケースに適した矯正法です。爪先に小さな穴を開け、形状記憶合金の特殊ワイヤーを通して数週間かけて優しく水平に引き上げます。
※肉芽や強い感染、再発を繰り返す重度の陥入爪では、矯正のみで進行を抑えきれない場合があり、手術治療を考慮することがあります。
② 再発防止を目指す2つの陥入爪手術(保険診療)
A. フェノール法(化学的部分爪母処置)
局所麻酔のもと、食い込んでいる爪の端を数ミリ縦に除去し、爪を作る根元(爪母)をフェノールという薬品で処理することで、原因部分が再び生えてこないように調整します。切開を行わないため術後の痛みが比較的少なく、傷跡も残りにくい特徴があります。
※医学的エビデンスにおいて、単純な抜爪術と比較してフェノール処理の併用により再発率が著しく低下することが報告されています。
B. 鬼塚法(外科的部分爪母切除・縫合術)
爪のキワの皮膚を最小限切開し、食い込んだ爪側縁とその根元にある爪母組織を外科的に丁寧に切除して縫い合わせます。肉芽の増殖が著しい場合や、爪の変形が強く再発を繰り返しているなど、確実性を重視したい症例に適しています。
③ 再発を防ぐ適切な爪切り指導:「スクエアカット」
陥入爪が悪化する大きな要因の一つに、深爪や角を丸く切る不適切な爪切りがあります。当院では、爪の端を四角く残す「スクエアカット」の正しい手順について、実際の状態を確認しながら具体的に指導いたします。
治療の流れ(巻き爪・陥入爪)
診察・状態評価と治療方針の決定
爪の湾曲の角度や食い込みの深さ、周囲の炎症(赤み・膿・肉芽・出血)の有無を詳細に診察します。ワイヤー矯正が適しているか、手術が必要かを判断し、手術を行う場合はフェノール法と鬼塚法のうち最適な術式をご説明します。
麻酔および施術の実施
指の根元に丁寧な局所麻酔(ブロック麻酔)を行い、痛みが取れたことを確認してから開始します。フェノール法は切開せず原因部位を処理し、鬼塚法は最小切開にて原因組織を切除・縫合します。
処置とご帰宅
施術後、患部を安全にガーゼで保護します。麻酔の効果が持続しているため、ご自身の靴を履いて徒歩にてそのままご帰宅いただけます。
経過観察およびアフターケア
数日から1週間程度で再診を行い、創部の回復状態を確認します(鬼塚法の場合は抜糸を行います)。健やかな指先が維持できるよう、責任を持って経過を見守ります。
よくあるご質問(FAQ)
🏥 当院のご案内
📅 診療のご希望や、巻き爪・陥入爪治療についての診察相談は、
当院が初めての方は電話(072-758-8125)で、
当院を受診したことがある方は [>>Web順番受付] をお気軽にご利用ください。
【医師監修・執筆】
院長:山田 信幸(やまだ のぶゆき)
- 医学博士
- 日本形成外科学会 形成外科専門医
- 日本レーザー医学会 レーザー専門医
- 日本救急医学会 救急科専門医
- 日本熱傷学会 熱傷専門医
川西市にて「やまだクリニック」を開院し18年以上。皮膚科・形成外科・美容外科領域において豊富な日帰り手術・レーザー治療実績を持つ。