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川西市の皮膚科・形成外科による解説|成長因子注入療法

クリニックコラム

当院では、ご自身の血液から抽出・濃縮した成長因子(組織修復や細胞活性化を促すタンパク質)を活用した成長因子注入療法(自己血血漿由来因子/PFC-FD療法等)を取り入れております。

本療法は、ご自身の血液成分を利用するためアレルギーや拒絶反応のリスクが極めて低い再生医療・細胞治療の応用技術です。美容皮膚科領域(しわ・たるみ・くすみ)だけでなく、整形外科・形成外科領域(関節痛)、ならびに頭髪領域(AGA・男性型脱毛症・薄毛)まで幅広く対応しております。

当院で対象となるお悩み・適応部位と治療方針

当院では、患者様のお悩みや症状に応じた標準的治療を基本とし、ご希望や適応に合わせて本療法を適切にご提案しております。

1. 美容皮膚科領域(しわ・たるみ・くすみ・肌質の改善)

お肌のコラーゲンやエラスチンを産生する線維芽細胞を刺激し、根本的な肌組織の修復・再生を促します。

  • 目元・口元の小じわ・深く刻まれたシワの改善を目指すケア
  • 肌のハリ・弾力低下、加齢によるたるみへのアプローチ
  • ターンオーバーの正常化によるくすみ・肌トーンの改善
【当院の提案方針】
美容皮膚科においては、患者様の目的が「即効性」なのか「肌の質感改善」なのかを十分に整理いたします。即効性を求める場合はヒアルロン酸やボトックス、機器治療(レーザー等)など他の選択肢と比較・検討し、肌自体の修復・質感をじっくり改善したい方に限定して成長因子注入療法をご提案いたします。

2. 整形外科・形成外科領域(関節痛・組織修復)

変形性関節症やスポーツ等による関節の痛みに対し、抗炎症作用と組織修復作用で働きかけます。

  • 膝関節などの慢性的な痛みの軽減
  • 傷んだ組織(腱・靭帯・軟骨周囲)の修復サポート
【当院の提案方針】
関節痛に関しては、痛みの原因評価(必要に応じて画像検査や整形外科連携)をしっかりと行います。まずは運動療法・体重管理・消炎鎮痛剤などの標準的アプローチを優先し、十分な変化が得られない場合やご希望がある場合に補助療法として本療法を検討いたします。

3. 頭髪治療領域(AGA・男性型脱毛症・薄毛)

頭皮の毛包周囲に直接成長因子を届けることで、毛母細胞の活性化と局所の血行促進を図ります。

  • 髪のハリ・コシの低下や全体的な薄毛の改善
  • 既存の薄毛治療薬(内服薬・外用薬)との併用による毛髪再生サポート
【当院の提案方針】
AGA(男性型脱毛症)においては、フィナステリドやデュタステリドの内服、ミノキシジルの外用といった標準治療を基本といたします。成長因子注入療法は、患者様のご希望や適応に合わせて、標準治療を強力に補完する「追加(併用)治療」としてご提案いたします。

治療の仕組みと作用機序

血小板には、傷ついた組織を修復するために必要な様々な成長因子(PDGF, TGF-β, VEGF, FGFなど)が豊富に含まれています。

  1. 採血と成長因子の濃縮
    少量の血液を採取し、専用の工程を経て血小板に含まれる成長因子のみを抽出・高濃度に濃縮(製剤化・フリーズドライ処理等)します。
  2. 局所へのピンポイント注入
    お悩みのある部位(お顔のシワ、膝関節内、頭皮など)へ直接注入します。
  3. 組織の修復・再生アプローチ
    注入された成長因子が周辺細胞の受容体(レセプター)に結合し、細胞増殖やコラーゲン合成を長期的・持続的に促進します。

PRP(多血小板血漿)療法との違い

ご自身の血液を利用した治療として普及しているPRP(Platelet-Rich Plasma)療法と、当院で扱う成長因子注入療法(自己血血漿由来因子/PFC-FD等)には以下の相違点があります。

項目 PRP(多血小板血漿)療法 成長因子注入療法(PFC-FD等)
含有成分 血小板そのもの(細胞成分を含む) 血小板から抽出・濃縮した成長因子(無細胞成分)
成長因子濃度 採血時の体調に依存(約2〜5倍) 濃縮プロセスによりPRPの約2倍以上の高濃度
細胞成分の有無 赤血球や白血球が残存し、腫れや痛みの原因になる場合がある 細胞成分を除去しているため、注入後の炎症・痛みが比較的軽度
保存性・安定性 採血当日の処置が必要(保存不可) フリーズドライ化等により室温で長期保存が可能

※いずれも自己血液由来のためアレルギーリスクは抑えられますが、成長因子注入療法は有効成分のみを安全に抽出・高濃度化して投与できる利点があります。

注意点とリスク(自由診療について)

本療法を安全にお受けいただくため、以下の内容を十分にご確認いただきます。

【公的保険の適用外】
本治療は日本の公的医療保険制度が適用されない自由診療(完全自費診療)となります。

【効果の個人差】
ご自身の自己回復力を利用する治療の性質上、年齢、体質、元の症状の度合いによって効果の現れ方や持続期間には個人差が生じます。

【ダウンタイムと軽度の反応】
注射に伴い、一時的な赤み、内出血、軽度の腫れや鈍痛が生じることがあります。多くは数日から1週間程度で自然に軽快します。

治療の流れ

① 診察・カウンセリング
お悩みの部位(お肌・関節・頭皮)の状態を専門医が詳しく診察し、標準治療も含めた選択肢の中から適応の有無や期待できる効果、注意点を明確にご説明いたします。

② 採血
製剤作成のため、腕の静脈から必要な量の採血を行います。

③ 製剤化・濃縮加工
管理された施設等にて成長因子を抽出し、無菌的に製剤化します(※製剤完成までに3週間程度のお時間を頂戴します)。

④ 注入施術
対象部位を清潔にし、極細の針を用いて慎重に注入します。痛みを最小限に抑えるため、必要に応じて表面麻酔等のサポートを行います。

⑤ 経過確認
施術後の経過や組織の状態を確認するため、定期的な診察を行ないます。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. ヒアルロン酸やボトックス注射と何が違うのですか?
A. ヒアルロン酸は減ったボリュームを物理的に補う即効性のある治療、ボトックスは筋肉の動きを抑えてシワを減らす一時的な治療です。成長因子注入療法はご自身の細胞本来の修復・再生能力を高め、時間をかけて肌の質感改善や組織の再生を目指す点が異なります。お客様のご希望(即効性か根本的な改善か)に合わせて適切な治療をご提案いたします。
Q2. 痛みが心配ですが、注入時は痛みますか?
A. 注入時には極細の針を使用し、事前の麻酔クリームの使用や局所冷却を行うことで痛みを可能な限り抑えます。また、白血球等の余分な細胞成分を取り除いているため、従来型のPRP療法に比べて施術後の腫れや痛みが比較的軽い特徴があります。
Q3. PRP療法とどちらを選ぶべきですか?
A. より高濃度の成長因子によるアプローチを望まれる方や、注入後の赤み・腫れといったダウンタイムの軽さ、採血当日に縛られず柔軟に治療計画を立てたい方には、成長因子注入療法(PFC-FD等)をおすすめしております。
Q4. 何回くらいの施術が必要ですか?
A. お悩みや部位によって個別に設定いたします。頭髪や肌質のケアでは状態に応じて複数回のセッションを提案することもありますが、診察時に最適なプランをご案内いたします。
Q5. 効果が出ないことはありますか?
A. 患者様ご自身の組織回復力を活かす治療法であるため、効果のあらわれ方には体質や元の症状による個人差が存在します。適応の有無について診察時に丁寧にお答えいたします。

※本ページは一般的な医療情報の提供を目的として作成されています。個別の症状や適応については、診察時に医師へご相談ください。

🏥 当院のご案内

📅 診療のご希望や、成長因子注入療法(自己血血漿由来因子/PFC-FD等)についての診察相談は、
当院が初めての方は電話(072-758-8125)で、
当院を受診したことがある方は [>>Web順番受付] をお気軽にご利用ください。

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【医師監修・執筆】

院長:山田 信幸(やまだ のぶゆき)

  • 医学博士
  • 日本形成外科学会 形成外科専門医
  • 日本レーザー医学会 レーザー専門医
  • 日本救急医学会 救急科専門医
  • 日本熱傷学会 熱傷専門医

川西市にて「やまだクリニック」を開院し18年以上。皮膚科・形成外科・美容外科領域において豊富な日帰り手術・レーザー治療実績を持つ。

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