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アトピー性皮膚炎の治療について

皮膚科コラム

アトピー性皮膚炎

治療の基本方針

アトピー性皮膚炎は、もともとアレルギーを起こしやすい体質や、皮膚のバリア機能が低下しているお肌に、様々な刺激が加わることで慢性の痒みや湿疹を繰り返す疾患です。当院では、単に一時的に痒みを抑えるだけでなく、「なぜ今、悪化しているのか」の背景(スキンケア習慣、環境要因など)を丁寧に見極めることを重視しています。ガイドラインに基づいた安全な薬物療法(ステロイド外用薬や最新のノンステロイド分子標的薬など)を軸に、低下した皮膚のバリア機能を根本から立て直すオーダーメイドのスキンケア指導を行い、痒みに振り回されない穏やかな日常生活を取り戻すことを目指します。

こんなお悩みはありませんか(チェックリスト)

  • 幼少期から肌が乾燥しやすく、季節の変わり目に強い痒みや湿疹が出る
  • 肘の内側や膝の裏、首まわりなどに、左右対称にガサガサした湿疹が続く
  • 痒くて夜中に無意識に肌を掻きむしってしまい、朝起きると血が出ている
  • 塗り薬を塗ると一時的に良くなるが、やめるとすぐにぶり返してしまう
  • 市販の保湿剤を色々試しているが、肌に合っているのか分からず改善しない

主な特徴・治療法

外用療法の徹底的な最適化:炎症の強さに合わせた適切な強さのステロイド外用薬を、必要な量(FTU:フィンガーチップユニット)正しく塗る指導を行います。また、症状が落ち着いた後も定期的に弱い薬を塗ることで再発を防ぐ「プロアクティブ療法」を取り入れています。


最新の医療薬の導入:従来のステロイドだけではコントロールが難しかった重症の方に対しても、バリア機能を壊さない最新の免疫調整外用薬(タクロリムスやヤヌスキナーゼ阻害薬など)を安全に使用します。


バリア機能を再生する保湿指導:皮膚の専門医として、お一人おひとりの肌質や季節(夏場のベタつき、冬の乾燥)に合わせた、最も適切な保湿剤の選定とスキンケア方法を直接丁寧にお伝えします。


治療の流れ(アトピー性皮膚炎)

① 丁寧なカウンセリング・皮膚診察
湿疹の分布や炎症の深さ、お肌の乾燥度合いを詳細に診察します。これまでの治療歴や、日常生活で痒みが強くなるタイミングなどを詳しく伺います。


② 病態の説明 & 治療プランの提示
現在のお肌がどのような状態(炎症とバリア機能の低下)にあるかを医学的に分かりやすく説明し、目標(コントロール状態の維持)に向けた治療計画をご提案します。


③ 適切な外用薬・内服薬の処方
炎症を速やかに鎮める外用薬と、夜間の掻きむしりを防ぐための安全な抗ヒスタミン内服薬(痒み止め)などを的確に処方します。


④ 診察室での「正しい塗り方」実技指導
薬の効果を最大限に引き出すため、スタッフまたは医師が実際にどれくらいの量を、どのように優しくお肌に伸ばすべきかをその場で丁寧にお教えします。


⑤ 定期検診・プロアクティブ移行
お肌の状態を定期的に確認し、綺麗になった段階で少しずつお薬の回数や強さを減らし、バリア機能を維持するための維持療法へとスムーズに移行します。

  • ガイドラインに則った安全で確実な薬物療法
  • 再発を徹底的に防ぐプロアクティブ療法の指導
  • 保険診療(一部、特殊なスキンケア商品等は自費となる場合があります)

よくあるご質問(Q&A)

Q. ステロイドの塗り薬を長期間使い続けてもお体への副作用はありませんか?
A. 医師の指示通り、症状に合わせた適切な強さのステロイドを必要な期間だけ正しく使用すれば、体の中に吸収されて重篤な副作用を起こす心配はほとんどありません。最も危険なのは、「副作用が怖いから」と自己判断で塗る量を減らしたり途中でやめてしまい、炎症が慢性化して皮膚がゴワゴワに硬くなってしまうことです。当院ではお肌が綺麗になったら安全に薬を切り替えていきますのでご安心ください。


Q. 大人になってからアトピーがひどくなりました。完治させることはできますか?
A. 大人のアトピー性皮膚炎は、ストレスや寝不足、職場の環境刺激(汗や埃など)が複雑に絡み合っていることが多いです。体質そのものをゼロにすることは難しくても、専門医のもとで正しい治療とスキンケアを継続すれば、「皮膚が完全に綺麗な状態になり、毎日の塗り薬や痒みから解放されて日常生活を全く支障なく送る(寛解状態)」ことは十分に可能です。諦めずに一緒に治療を進めていきましょう。


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皮膚科・形成外科外来

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