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接触皮膚炎(かぶれ)の治療について

皮膚科コラム

接触皮膚炎(かぶれ)

治療の基本方針

接触皮膚炎はいわゆる「かぶれ」のことで、特定の物質が皮膚に直接触れることで、その部分に赤み、ブツブツ(丘疹)、水ぶくれ、強い痒みが生じる疾患です。当院の基本方針は、「原因物質(アレルゲンや刺激物)を正確に突き止め、それを完全に排除すること」です。患者様の職種、日常の趣味、使用している化粧品や日用品、アクセサリーなどを1つずつ丁寧に紐解くカウンセリングを行い、原因の特定と速やかな炎症の消退を徹底します。

こんなお悩みはありませんか(チェックリスト)

  • 特定のアクセサリー(時計、ネックレス)やベルトのバックルが触れる部分が赤く痒くなる
  • 新しい化粧品やヘアカラー剤、スキンケア用品を使い始めてから顔や頭皮がヒリヒリして腫れた
  • 湿布(パップ剤)を貼っていた場所が、剥がした後も四角く赤くなって猛烈に痒い
  • 植物(漆や銀杏、草木)に触れた後、衣服で擦れる部分や手足に線状の水ぶくれができた
  • 洗剤や消毒液を新しくしてから、特定の指や手のひらだけが赤くむけて痒みが止まらない

主な特徴・治療法

「刺激性」と「アレルギー性」の厳密な見極め:誰が触れても起こる「刺激性接触皮膚炎」か、特定の免疫が反応する「アレルギー性接触皮膚炎」かを診察によって正しく見極め、それぞれの病態に即した生活指導を行います。


シャープな炎症鎮静(ステロイド外用療法):かぶれの炎症は非常に激しく、掻き壊すと痕(色素沈着)になりやすいため、初期に適切な強さのステロイド外用薬を用いて一気に赤みと痒みを抑え込みます。


原因追及のためのカウンセリング:何が皮膚に触れたかを時系列に沿って詳細に伺います。


治療の流れ(接触皮膚炎)

① カウンセリングによる原因物の推定
湿疹が現れた部位の形(時計の形、湿布の形など)を注意深く観察し、症状が出る前にお肌に触れた可能性のある物質(日用品、薬品、植物など)を徹底的に洗い出します。


② 患部の詳細な診察
炎症の強さや範囲、水疱(水ぶくれ)の有無を確認し、痕を残さずに治すための最適な外用薬の強さを決定します。


③ 炎症を抑える外用薬・内服薬の処方
強い痒みや赤みを速やかに鎮めるステロイド外用薬を処方します。痒みが強く眠れないような場合は、一時的に抗ヒスタミン薬などの内服を併用します。


④ 日常生活における排除指導
原因として疑われる物質をこれ以上お肌に触れさせないための、具体的な日常生活での注意点や代替品の選び方を直接アドバイスします。


⑤ 経過観察・スキンケア移行
数日から1週間ほどで多くは劇的に改善します。赤みが完全に引いたことを確認し、お肌が元の健康な状態に戻るまでしっかりと見守ります。

  • 原因物質の的確な特定と排除のアドバイス
  • 痕(色素沈着)を残さないための速やかな消炎治療
  • 保険診療

よくあるご質問(Q&A)

Q. 化粧品かぶれを起こしてしまいました。しばらくメイクは休まないとダメですか?
A. 赤みやヒリヒリ感、ブツブツが出ている時期は、お肌のバリア機能が完全に破壊されています。この状態で他の化粧品を重ねると、さらに新しいかぶれを引き起こすリスクが非常に高いため、症状が完全に落ち着くまでの数日間〜1週間程度は、患部へのメイクは極力控えていただくことを強くお勧めします。


Q. 金属アレルギーのようなのですが、一度かぶれるともうそのアクセサリーは一生使えませんか?
A. アレルギー性の接触皮膚炎の場合、体内の免疫がその金属を記憶してしまっているため、汗などで金属イオンが溶け出すと高確率で再びかぶれを起こします。ただし、チタンやゴールド(K18以上)、サージカルステンレスなど「金属イオンが溶け出しにくい安全な素材」のものに変えていただくことで、お洒落を安全に楽しむことは十分に可能です。


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