刺青(タトゥー・アートメイク・外傷性色素沈着)の治療について
刺青(タトゥー・アートメイク・外傷性色素沈着)
治療の基本方針
就職、結婚、出産など、ライフステージの変化にともなって「消したい」と切実に願う刺青(タトゥー)やアートメイク、あるいは過去の事故やケガの際に砂利や炭が皮膚の奥入り込んで残ってしまった「外傷性色素沈着(外傷性刺青)」を除去する治療です。 タトゥー除去には、レーザー、切除、植皮などいくつかの方法がありますが、それぞれに一長一短(レーザーは回数がかかる、切除は皮膚が足りなくなる、植皮は傷跡の質感が変わるなど)があります。 当院では、これらの治療を単一で行うのではなく、刺青の大きさ・形状・インクの深さに合わせて「レーザー」「切除縫合」「皮膚移植(植皮)」を高度に組み合わせた複合治療を行っています。これまでの救急・麻酔科・形成外科の最前線で培ってきた豊富な臨床経験を活かし、お身体への負担や痛み、傷跡のリスクを最小限に抑え、最も美しく確実に無くす道をご提案します。
こんなお悩みはありませんか(チェックリスト)
- ・ライフステージが変わり、入浴施設やプールへの入場、就職等でタトゥーを確実に消す必要が出た
- ・レーザー治療を何回も受けたが、緑や青、黄色などのマルチカラーのインクが残ってしまっている
- ・過去の事故で、擦りむいたキズの中に砂やアスファルトの黒い色素が残ってシミ(外傷性刺青)になっている
- ・昔入れた眉やアイラインのアートメイクのデザインが崩れ、綺麗に修正・消去したい
- ・できるだけ少ない回数(あるいは1回の手術)で、タトゥーを確実に無くしたい
主な特徴・治療法
3つのアプローチを組み合わせる「複合治療」: タトゥーの「濃い部分や色物」は外科的に切り取り(切除)、周囲の「ぼかしてある広い部分」にはレーザーを照射する、あるいは皮膚が足りない中心部にだけ皮膚移植(植皮)を施すなど、それぞれの術式のメリットを最大化し、デメリット(大きな傷跡や莫大な回数)を最小限に抑えるオーダーメイドの組み合わせ治療が当院の強みです。
形成外科の「2層縫合」による傷跡の最小化: 皮膚を切除して縫い合わせる際、皮膚の表面だけに張力がかかると傷跡が幅広く盛り上がってしまいます。当院では皮膚の深い層(真皮)を強固に縫合する技術により、細く目立たない傷跡を目指します。
外傷性色素沈着(外傷性刺青)への対応: ケガの際に真皮深層に入り込んでしまったアスファルト等の異物に対し、周囲の健全な組織を傷つけないよう、ミリ単位の微細なくり抜きや切除を行い、確実に消し去ります。
治療の流れ(刺青除去)
① 組織の状態・深さの診察 タトゥーの大きさ、場所、色、周囲の皮膚の進展性(伸びやすさ)を詳細に診察。「レーザーのみ」「切除のみ」でいけるか、あるいはそれらを組み合わせた「複合治療」が必要かを正確にシミュレーションします。
② 最適な複合プランのデザイン ➔ メリット・デメリットの説明 「この部分は切り取って一本の線にし、ここはレーザーで薄くする」など、設計図をお体の上に示しながら、術後に残る傷跡の形状や変化、治療回数、費用について、ご納得いただけるまで丁寧にご説明します。
③ 安全な麻酔 & 緻密なアプローチの実施 局所麻酔(またはお体に合わせた適切な麻酔管理)を徹底し、完全無痛の状態で、計画に沿ってレーザー照射、精密な皮膚切除、および必要に応じた皮膚移植(植皮)を同日、または段階的に実施します。
④ 組織の再建と微細縫合 専門医の再建技術を用い、皮膚にかかるテンション(突っ張り)を巧みに計算・分散させながら、極細の医療用糸で美しく縫合・固定します。
⑤ 術後管理・長期的な経過フォロー 約1〜2週間後に抜糸(または固定外し)を行います。術後は傷跡が広がったり盛り上がったりしないよう、専用のテーピング指導などを行い、傷跡が周囲の皮膚に馴染むまで責任を持って見守ります。
- ・「レーザー×切除×植皮」を組み合わせ、傷跡の範囲と治療期間を抑えるオーダーメイド複合治療
- ・これまでの豊富な再建外科経験を活かした、高度な真皮縫合・皮膚移植技術の応用
- ・自費診療(※ケガや事故による「外傷性色素沈着・外傷性刺青」の修正は、状態により保険診療が適用されます。ファッション目的のタトゥー・アートメイク除去は自費診療です)
よくあるご質問(Q&A)
Q. レーザーと手術(切除や植皮)を組み合わせるメリットは何ですか?
A. 例えば、大きなタトゥーをすべて切り取ろうとすると、皮膚が足りなくなって引きつれを起こしたり、非常に長い傷跡が残ってしまいます。また、すべてをレーザーで消そうとすると、色によっては何年も通う必要があり、完全に消えきらないことも多いです。当院のように「一番濃い部分だけを切り取って細い線にし、周囲の薄い部分はレーザーで散らす」といった複合的なアプローチを行うことで、切り取る範囲を劇的に小さくし、傷跡を目立たなくさせながら、確実に、かつ短い期間でタトゥーを無くすことが可能になります。