川西市の皮膚科・形成外科による解説|脂肪腫について
脂肪腫(リポーマ)は、皮膚の下にある脂肪組織がかたまりとなって増えてできる、良性(がんではない)のできものです。
背中、肩、太もも、腕などに多く発生し、柔らかく、長い時間をかけてゆっくりと大きくなる特徴があります。当院での保険診療に基づく診察・検査方針および日帰り摘出手術について、詳しくご説明いたします。
まず行う診察と検査(保険診療)
1. 診察(視診・触診)
医師が直接「見て・触って」確認します。できものの大きさ、硬さ、周囲組織との動きやすさ(可動性)、痛みの有無などを詳細に調べます。
2. 必要に応じた画像検査(MRI検査など)
脂肪腫が疑われるものの判断が難しい場合、筋肉の奥など深い場所にある場合、サイズが大きい場合、または短期間で急に大きくなっている場合などは、MRIなどの追加検査を実施し、似た特徴を持つ別の腫瘍との正確な区別を行います。
3. 経過観察(手術を急がない選択肢)
診察や検査の結果から脂肪腫が強く疑われ、小さくて痛みがなく、日常生活にも支障がない場合は、すぐに手術を行わずに定期的な経過観察を行うことも可能です。
治療(必要な場合):手術での摘出(保険診療)
脂肪腫は、内服薬や外用薬で小さくしたり消失させたりする治療法は一般的ではありません。根本的な処置が必要な場合は、手術で丁寧に取り除きます。
- 摘出手術(局所麻酔・日帰りで対応可能)
通常は局所麻酔を行い、皮膚を切開して腫瘍のかたまりを可能な限り一括で取り除きます。できものが大きい場合でも、状態によっては外来で局所麻酔(薬液をしみ込ませる方法)を用いて安全に摘出することが可能です。 - 病理検査(顕微鏡での最終確認)
取り除いた組織は検査機関へ提出し、真の脂肪腫であることを顕微鏡で精密に確認します。診断の最終確定として重要です。
【高次医療機関(専門病院)をご紹介する目安】
次のような場合は、患者様の安全を最優先にし、専門病院と連携して入院や全身麻酔、追加検査をご提案します。
・しこりが短期間で大きくなる(増大している)
・筋肉の奥など深い場所にありそう
・画像検査で判断がはっきりしない/心配な所見がある
・非常に大きく、神経や血管の近くが疑われる(安全に取る工夫が必要)
手術の前後の注意(一般的な目安)
術前:持病(高血圧・糖尿病など)をお持ちの方や、血液を固まりにくくするお薬(抗凝固薬・抗血小板薬)を服用中の方は必ず事前にお知らせください。
術後:入浴・運動・飲酒などの再開時期は、部位や手術の内容によって異なります。具体的な指示は手術後に詳しくご案内します。
よくあるご質問(Q&A)
※この案内は一般的な医療情報であり、診断や治療の最終判断は個々の状態によって変わります。症状が悪化したり、新しい心配が出てきた場合は、早めに主治医へご相談ください。
🏥 当院のご案内
📅 診療のご希望や、脂肪腫治療についての診察相談は、
当院が初めての方は電話(072-758-8125)で、
当院を受診したことがある方は [>>Web順番受付] をお気軽にご利用ください。
【医師監修・執筆】
院長:山田 信幸(やまだ のぶゆき)
- 医学博士
- 日本形成外科学会 形成外科専門医
- 日本レーザー医学会 レーザー専門医
- 日本救急医学会 救急科専門医
- 日本熱傷学会 熱傷専門医
川西市にて「やまだクリニック」を開院し18年以上。皮膚科・形成外科・美容外科領域において豊富な日帰り手術・レーザー治療実績を持つ。