脱毛症(AGA・円形脱毛症)の治療について
脱毛症(だつもうしょう・AGA・円形脱毛症)
治療の基本方針
脱毛症(だつもうしょう)には、免疫の異常によって髪の毛が斑状に抜けてしまう「円形脱毛症」や、男性ホルモンの影響によって額の生え際や頭頂部が薄くなる「男性型脱毛症(AGA)」など、原因が全く異なる複数の病態が存在します。当院の基本方針は、「最新の診療ガイドライン(エビデンス)を大前提とし、病態を科学的に特定した上で、髪の毛の成長サイクル(毛周期)を正常化させること」です。髪の毛のお悩みは外見上の大きなストレスに直結するため、周囲の目を気にせず安心してご相談いただけるよう配慮しています。これまでの確かな臨床経験を活かし、保険診療による確実なアプローチから、必要に応じた高度な自由診療まで、お一人おひとりに最適な薄毛・抜け毛治療を実直にご提示します。
こんなお悩みはありませんか(チェックリスト)
- ・朝起きると、枕元に抜けている髪の毛の数が急に増えて不安を感じている
- ・ある日突然、頭皮にコイン(硬貨)のような丸い境界のくっきりした「ハゲ(脱毛斑)」ができた
- ・20代・30代から、額の生え際が後退してきた、または頭頂部の地肌が透けて見えるようになった
- ・育毛シャンプーや市販の発毛剤を何ヶ月も試しているが、抜け毛が止まらない
- ・髪の毛が細く柔らかくなり、全体的にボリューム(ハリ・コシ)が無くなってきた
主な特徴・治療法
円形脱毛症へのガイドライン治療(保険診療):自己免疫の暴走(リンパ球が誤って毛根を攻撃している状態)を抑えるため、エビデンスに基づく適切な強さのステロイド外用薬をメインに処方。進行期にはアレルギーを抑える内服薬などを適切に組み合わせ、毛根の再生を促します。
AGA(男性型脱毛症)への科学的アプローチ(自由診療):抜け毛を促す悪玉男性ホルモン(DHT)の産生を根本からブロックする阻害薬(フィナステリドやデュタステリドなど)や、毛包の血流を劇的に高めて発毛を促すミノキシジル外用薬など、エビデンスレベルが最も高い「A評価」の薬剤を厳選して処方します。
毛根の健康を支える長期生活管理:髪の毛の成長に必要な栄養バランスや、頭皮への正しい薬剤の塗布方法まで、スタッフと共にきめ細かくアドバイスします。
治療の流れ(脱毛症)
①丁寧な頭皮・毛髪診察 ダーモスコピー(拡大鏡)を使用し、毛穴の状態を微細に観察。円形脱毛症特有の「感嘆符毛(切れた髪)」があるか、AGA特有の「毛の細薄化」があるかを厳密に診断します。
②診断に即した明確な治療プラン提示 現在の脱毛の種類を特定し、保険診療が適しているか、自由診療(自費)が適しているかを誠実に切り分け、発毛までに必要な期間の見通しを分かりやすく説明します。
③最適な治療薬(内服・外用)の的確な処方 円形脱毛症にはステロイド外用薬・カルプロニウム塩外用液などの的確な処方を行います。AGAにはフィナステリド等の進行抑制内服薬・ミノキシジル外用薬をセレクトします。
④正しい頭皮スキンケア・塗布方法の指導 お薬の効果を毛根の奥まで届けるための、正しい地肌への塗り方、爪を立てない優しい洗髪のノウハウを直接丁寧にお教えします。
⑤定期的な毛量チェック・安全管理 髪の毛の成長は数ヶ月単位の期間を要します。定期的に通院いただき、毛量や太さの変化を確認。お薬を安全に継続するための体調チェックを欠かさず行います。
- ・病態(免疫異常かホルモン影響か)を厳密に見極める、エビデンス重視の診断
- ・AGAに対しては学会ガイドライン最高ランク(A評価)の薬剤のみを厳選処方
- ・保険診療および自費診療(※円形脱毛症の標準治療は保険適用です。男性型脱毛症AGAの治療は全額自費診療となります)
よくあるご質問(Q&A)
Q. 円形脱毛症は、ほっとけばストレスが減ると自然に治りますか?
A. 範囲がごく小さく1箇所だけであれば自然に治ることもありますが、円形脱毛症の根本的な病態は「リンパ球の暴走による毛根の破壊(自己免疫反応)」です。ストレスだけが原因ではなく、体質の要因が強いため、放置すると脱毛斑が周囲と繋がって一気に拡大したり、全身の毛が抜けてしまう重症型へと進行するリスクがあります。範囲が広がる前に、できるだけ早期に医療用の適切な塗り薬で毛根の炎症を鎮めてあげることが、最も確実に綺麗な髪の毛を再生させる近道です。