川西市の皮膚科・形成外科による解説|蕁麻疹(じんましん)の治療について
皮膚の一部が急に赤く盛り上がり、つらいかゆみを引き起こす「蕁麻疹(じんましん)」。
当院では、かゆみや皮ふの腫れをしっかり緩和し、夜にぐっすり眠れること、仕事や学校などの日常生活を支障なく過ごせる状態を保つことを目標にしております。国際的な診療ガイドラインを踏まえつつ、日本の保険診療に即した安心できる段階的治療方針をご説明いたします。
蕁麻疹(じんましん)とは
蕁麻疹は、皮膚の一部が突然赤く盛り上がる病気です。この盛り上がりを専門用語で「膨疹(ぼうしん)」と呼びます。
強いかゆみを伴うのが特徴ですが、個々の膨疹は数時間から24時間以内に跡を残さずに消えていく性質を持っています。
【期間による分類】
- 急性蕁麻疹:発症してからの期間が6週間未満のもの
- 慢性蕁麻疹:症状が出現と消退を繰り返しながら6週間以上続くもの
治療の大原則:第2世代抗ヒスタミン薬を毎日
蕁麻疹に伴うかゆみや腫れには、体内で放出される「ヒスタミン」という物質が深く関係しています。そのため治療の主軸は、眠気の副作用が起こりにくい「第2世代H1抗ヒスタミン薬」を毎日定期的に服用し、症状が出にくい状態を維持することになります。
効果が不十分な場合:日本の保険診療におけるステップ
国際的なガイダンスではお薬を最大4倍量まで増量する手法も示されていますが、日本の保険診療においては2倍量までの調整が一般的です。当院では日本の実務に即し、以下の手順で段階的にアプローチします。
【内服ステロイド薬(プレドニゾロン等)について】
症状が急激に増悪し、睡眠や仕事に著しい支障が出る場合に限り、最大10日程度までの短い期間に限って併用することがあります。ただし、慢性的な蕁麻疹を抑え続けるための長期的な内服治療は推奨されておりません。
当院で補助的に用いることのあるお薬
国際的標準治療の基本軸(抗ヒスタミン薬など)を最優先とした上で、患者様の状態やご希望に応じて補完的に以下のお薬を導入するケースがあります。
ファモチジン(H2ブロッカー)
胃酸分泌を抑える胃薬として広く活用されているお薬です。標準的な抗ヒスタミン薬(H1)だけでは十分な抑制が得られない場合に、補助策として追加を考慮することがあります。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
体質や併存する皮膚の傾向、または漢方処方をご希望される背景に合わせて補助的に検討することがあります。あくまで標準治療をサポートする位置づけとして処方いたします。
⚠️ 直ちにご受診が必要な症状(重症化・アナフィラキシーの可能性)
以下の症状が見られる場合は、皮膚だけの反応にとどまらず全身性のアナフィラキシーを起こしている可能性がございます。ただちに医療機関をご受診ください。
- 息苦しさがある、ゼーゼー・ヒューヒューと息が鳴る
- のどに違和感がある、声が出しにくい
- 顔、唇、舌、まぶたが急に腫れてきた
- 強いふらつき、意識が遠のく感じがする
よくあるご質問(Q&A)
🏥 当院のご案内
📅 診療のご希望や、蕁麻疹治療についての診察相談は、
当院が初めての方は電話(072-758-8125)で、
当院を受診したことがある方は [>>Web順番受付] をお気軽にご利用ください。
【医師監修・執筆】
院長:山田 信幸(やまだ のぶゆき)
- 医学博士
- 日本形成外科学会 形成外科専門医
- 日本レーザー医学会 レーザー専門医
- 日本救急医学会 救急科専門医
- 日本熱傷学会 熱傷専門医
川西市にて「やまだクリニック」を開院し18年以上。皮膚科・形成外科・美容外科領域において豊富な日帰り手術・レーザー治療実績を持つ。