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にきび(尋常性痤瘡)

皮膚科コラム

にきび(尋常性痤瘡)

治療の基本方針

にきび(医学名:尋常性痤瘡)は、毛穴に皮脂が詰まり、にきび菌(アクネ菌)が増殖することで赤みや膿(うみ)を持つ、皮膚の「慢性炎症性疾患」です。 当院の基本方針は、「最新の診療ガイドラインに基づき、現在進行形の炎症(freshなにきび)をまずは保険診療の枠組みの中で確実にコントロールし、将来のニキビ痕を作らせないこと」です。 現在、保険診療では毛穴の詰まりを根本から改善する優れた外用薬(過酸化ベンゾイルやアダパレンなど)が確立されており、大半のにきびは保険診療のみで十分にコントロールが可能です。また、赤みが引いたあとのニキビ痕(瘢痕)についても、にきび自体の発生をしっかりと抑え込んでいれば、多くの場合である程度の自然経過による改善(お肌のターンオーバーによる修復)が期待できます。 どうしても残ってしまった難治性の凹凸や痕に対しては、自由診療(自費)にてレーザー治療と再生因子注入療法を組み合わせた高度なアプローチもご用意しておりますが、何よりもまずは「今ある活動性にきびを保険診療で徹底的に治すこと」が絶対の最優先となります。

こんなお悩みはありませんか(チェックリスト)

  • 朝起きると、顔やフェイスラインに新しくて赤い、膿を持ったにきび(freshなにきび)が毎日のようにできる
  • 市販の洗顔料やにきび用クリーム、ネットで評判の化粧品を試しているが一向に良くならない
  • にきびが治ったあとも、顔全体に赤いシミのような跡や、茶色い色素沈着が残って消えない
  • 過去のにきびのせいで、皮膚の表面がクレーター(凹凸)のようになってしまい悩んでいる
  • 自由診療の高額なピーリングやレーザーを検討しているが、まずは安全な基本治療から始めたい

主な特徴・治療法

  • ガイドラインに則った確実な「保険診療」の先行: 微小面皰(目に見えない毛穴の詰まり)の段階から作用する各種の医療用外用薬や、急性期の抗生剤内服を適切に処方し、にきびの新規発生を兵糧攻めのように食い止めます。
  • 自然治癒力を活かした瘢痕(痕)の経過観察: にきびの炎症が完全に鎮静化すると、お肌の自然な代謝(ターンオーバー)によって、赤みや軽い凹凸はある程度の期間をかけて自然に滑らかへと向かいます。焦って高額な治療に飛びつく必要はありません。
  • 難治性瘢痕への自由診療(オプション): 保険診療を数ヶ月以上徹底した上で、どうしても残ってしまった深いクレーター状の瘢痕に対してのみ、組織の再生を強力に促すレーザー照射と再生因子注入療法を組み合わせた自費の複合治療を選択肢としてご提案します。

治療の流れ(にきび)

① 丁寧な皮膚診察 ➔ 炎症レベルの評価 お顔の皮膚を詳細に観察し、現在炎症を起こしている「freshなにきび」の数や硬さ、すでに痕(瘢痕)になっている部位の深さを正確にアセスメントします。

 

② 治療プロセスの誠実な説明 「まずは保険診療で新しいにきびの発生をゼロにすること」「痕はある程度自然に薄くなるのを待つこと」という、エビデンスに基づく最も近道で経済的な治療順序をご説明します。

 

③ 医療用にきび治療薬(保険診療)の処方 毛穴の詰まりを取り除く外用薬や、アクネ菌を抑える外用・内服薬など、現在の炎症度合いに最も合致したガイドライン推奨薬を的確に処方します。

 

④ 診察室での「正しい塗り方・量」の実技指導 にきびの治療薬は、塗り方や量(FTU)を間違えると乾燥やヒリヒリ感などの副反応が出やすくなります。スタッフが実際に正しいお肌への伸ばし方をその場で丁寧にお教えします。

 

⑤ 定期検診・長期的な肌質維持 にきびが綺麗になったあとも、再発を防ぐための維持療法(毛穴詰まりを防ぐ外用薬の継続)を行い、クリーンで健康的な素肌を長期的にキープします。

  • 大半のにきびをしっかりと抑え込む、ガイドライン準拠の安全な保険診療
  • にきび痕を自然経過の力で見守る、患者様の負担に配慮した誠実な診療姿勢
  • 保険診療(※基本治療はすべて健康保険適用です。にきびの新規発生が完全に消失したのち、どうしても残った瘢痕に対するレーザーや再生因子治療を希望される場合のみ、完全予約制の自費診療となります)

よくあるご質問(Q&A)

Q. にきび跡(クレーターや赤み)を早く治したいので、最初から自費のレーザー治療を受けられますか?

A. 当院では、現在進行形で新しいにきび(freshなにきび)ができている段階でのレーザー治療はお勧めしておりません。 なぜなら、どれだけ高額なレーザーで痕を治療しても、土台となる肌に新しいにきびが次々とできてしまえば、それは再び新しい「痕」になってしまい、治療が永久に終わらないからです。まずは保険診療のお薬を正しく使い、にきびが出ないクリーンな肌状態を確立することが絶対の最優先です。にきびが出なくなれば、多くの痕はある程度自然経過で綺麗になっていきます。それでも残った深い凹凸に対してのみ、最終的な選択肢としてレーザー等の自費治療を検討するのが、医学的にもお財布の面でも最も正しく安全な順序です。

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