水虫(足白癬・爪白癬)
水虫(足白癬・爪白癬)
治療の基本方針
水虫(医学名:白癬:はくせん)は、皮膚の最外層にある角質層(ケラチン)をエサとする「白癬菌」というカビ(真菌)が皮膚に寄生することで、足の皮がむけたり、ジュクジュクしたり、あるいは爪が黄色く分厚く変形したりする感染症です。 当院の基本方針は、「診察室での顕微鏡検査による確実なエビデンス(真菌の確認)を得た上で、根治に向けた徹底的な外用・内服治療を行うこと」です。水虫は見た目だけで判断して市販の薬を塗ると、別の湿疹であった場合に悪化したり、原因菌が消えずに慢性化したりします。これまでの豊富な臨床経験に基づき、適切なアプローチで白癬菌の完全消滅を目指します。
こんなお悩みはありませんか(チェックリスト)
- 足の指の間(特に薬指と小指の間)の皮がむけたり、白くふやけてジュクジュクしている
- 足の裏や側面に、小さな水ぶくれ(水疱)がプチプチとできて、非常に強い痒みがある
- 痒みは全くないが、足の裏全体の皮膚がガサガサに硬くなり、冬になるとひび割れて痛む
- 足の爪が全体的に白〜黄色く濁っており、ボロボロと脆くなって爪切りがうまく入らない
- 市販の水虫薬をしばらく塗っているが、本当に水虫なのか分からず、治りきらない
主な特徴・治療法
- 顕微鏡検査による即座の「真菌鑑別」: 診察室にて皮膚や爪の組織をわずかに採取し、その場で苛性カリ(KOH)直接鏡検(顕微鏡検査)を行います。白癬菌の菌糸を直接確認することで、誤診のない確実な治療を開始します。
- ガイドラインに則った外用療法の最適化: 医療用の強力な抗真菌外用薬(クリーム・液剤など)を処方します。症状が出ている部位だけでなく、「両足の裏全体、かかと、足の側面」まで広範囲に毎日塗り広げる正しい指導を行います。
- 爪水虫(爪白癬)への的確なアプローチ: 塗り薬が浸透しにくい分厚い爪水虫に対しては、エビデンスのある最新の爪専用外用液や、患者様のお体の安全(定期的な血液検査による肝機能チェック)を確認しながら行う抗真菌薬の内服療法(錠剤)を適切に選択します。
治療の流れ(水虫・白癬)
① 顕微鏡検査(KOH検査)の実施 患部のむけた皮膚や、濁った爪の組織をピンセットで少量採取し、顕微鏡で白癬菌が潜んでいるかを直接確認します(数分で結果が出ます)。
② 診断 ➔ 治療薬(抗真菌薬)の選定 顕微鏡で菌を確認後、足の症状(ジュクジュク型、カサカサ型、爪の変形など)に合わせて、最も効果的でかぶれにくい抗真菌薬(外用・内服)を決定します。
③ 正しい「塗り方・広さ・期間」の指導 水虫薬は「症状がある場所だけ」に塗っても治りません。菌が潜伏している足裏全体への正しい塗り方と、皮膚が入れ替わるまでの継続期間(見た目が綺麗になってから最低1ヶ月以上)をスタッフが詳しく説明します。
④ 内服療法時の安全管理(爪水虫の場合) 爪水虫で内服薬を服用される患者様に対しては、お薬が安全に代謝されているかを確認するため、ガイドラインに則り、定期的な採血による肝機能チェックを行います。
⑤ 顕微鏡での「菌の消失」最終確認 定期的に通院いただき、お肌の質感が戻り、顕微鏡検査で白癬菌が完全にいなくなったことを専門の目で確認して、初めて治療を「完結(ゴール)」とします。
- 診察室での顕微鏡検査による、100%確実な白癬菌の証明
- 再発を完全に予防するための、徹底した広範囲外用スキンケア指導
- 保険診療
よくあるご質問(Q&A)
Q. 足がかゆくて皮がむけているので水虫だと思うのですが、市販の薬を塗ってから受診しても良いですか?
A. 受診する前は、市販の水虫薬(抗真菌薬)は絶対に塗らないでください。 薬を塗ってしまうと、顕微鏡検査をしたときに白癬菌が一時的に隠れてしまい、正しい診断ができなくなります。また、足の皮むけや痒みは、水虫ではなく「汗疱(かんぽう)」や「手足湿疹」「接触皮膚炎(かぶれ)」であるケースも非常に多く、これらに水虫薬を塗ると炎症が激しく悪化することがあります。何も塗っていない状態で診察室で見せていただくことが、最も早くきれいに治す決定的要因です。